これまで行ってきたラケットインプレをベースに、軽量ラケット４機種を徹底比較しました！
メーカーを横断して比較するのが難しいテニスラケット。いち個人だからこそ「はっきり言える」ことが多々あります。
分りやすい基準を使って、４機種を横一列にならべて比較しています。ぜひラケット購入時の参考にしてください！
徹底比較！軽量ラケット４機種 ピュアストライクチーム／ プロスタッフ97LS／CX200LS／SX300LS 【インプレ・評価】
いずれもシリーズ中では、軽量ラケットとして位置づけられているものです。
まずは結論から
◎○△✕の４段階評価にして表にまとめました。
４機種の相対的な評価です。特徴を分かりやすくするためにできるだけ差をつけるようにしました。
※ストロークの指標を簡単に説明しておきます。
- 飛び：パワーアシストがあって球威が出やすいか
- 回転：回転のアシストがあるか
- 振り抜き：スイングスピードを出しやすいか
- スイングスピードが上がると、飛び・回転の性能も上がります
- 軽量感：軽く感じる＝扱いやすい
| ストローク | ピュアスト TEAM | プロスタ 97LS | CX200LS | SX300LS |
|---|---|---|---|---|
| 飛び | ◎ | ◯ | △＋ | △＋ |
| 回転 | ◯ | ◎ | △ | ◎ |
| 振り抜き | ◎ | ◯ | ◎ | △ |
| 軽量感 | △ | ◯ | ✕ | ◎ |
| ボレー | ピュアスト TEAM | プロスタ 97LS | CX200LS | SX300LS |
|---|---|---|---|---|
| 飛び | △ | ◯ | ◎ | ◯ |
| とり回し | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
「どんな人がこの評価をしているの？」というのが気になる方は「ぼくのテニス自己紹介」をご覧ください。インプレ・評価の記事を読むときの参考にしてくださいね。
スペック比較表
| ピュアストTEAM | プロスタ97LS | CX200LS | SX300LS | |
|---|---|---|---|---|
| サイズ | 100平方インチ | 97平方インチ | 98平方インチ | 100平方インチ |
| ウェイト | 285g | 290g | 290g | 285g |
| バランス | 330mm | 325mm | 325mm | 325mm |
| フレーム厚 | 21〜23mm | 23mm | 21.5mm | 23～26mm |
| パターン | 16×19 | 18×16 | 16×19 | 16×19 |
「フレームの薄さ」が「振り抜きの良さ」に直結してますね。
あとは「打って確かめないと分からない」という感じです。
ダンロップ SX300LS の評価
まずダンロップ SX300LS の評価からです。
| ストローク | ボレー | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 飛び | 回転 | 振り抜き | 軽量感 | 飛び | とり回し |
| △＋ | ◎ | △ | ◎ | ◯ | ◎ |
- ストロークで、安定して一定量のスピンがかかる。振りやすい
- 回転のアシストは強いが、反面あまり飛ばない
- ボレーがもの凄くやりやすい
- 取り回しやすさが秀逸で、ボールも良く飛ぶ
とても扱いやすく、打感もマイルドです。
ダンロップ SX300LSは「普段ボレー主体の女子ダブルスをやっていて、今後は攻撃的なトップスピンのストロークもやっていきたい！」と考えている方にオススメです。
ダンロップ CX200LS の評価
次にダンロップ CX200LS の評価です。
| ストローク | ボレー | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 飛び | 回転 | 振り抜き | 軽量感 | 飛び | とり回し |
| △＋ | △ | ◎ | ✕ | ◎ | ◯ |
- ガッツリ競技系の軽量ラケット。扱いは簡単ではない
- 振り抜きがよく、伸びのある攻撃的なスライスが打ちやすい
- スピンだとあまり飛ばない
- ボレーがやりやすい
- 取り回しやすく、当てるだけでもボールが飛んでくれる
CX200LSは、先述のSX300LSの対極に位置しています。
フレームの剛性があってしっかりしている薄いラケットなので、パワーや回転のアシストはそれほどありません。
ダンロップCX200LSは「ある程度、腕力に自信がある。ハードヒットしたときのコントロール精度を上げたい」と考えている競技者にオススメのラケットです。
Wilson プロスタッフ97LS の評価
次はWilson プロスタッフ97LS の評価です。
| ストローク | ボレー | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 飛び | 回転 | 振り抜き | 軽量感 | 飛び | とり回し |
| ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
- ストロークは、がんがん振ればふるほど回転量があがり、ボールにキレが増す
- 18×16のSラケなので、スナップバックの効果がすごい
- ボレーのとり回しは普通
- 300gのラケットよりは軽くて扱いやすい。そこそこ飛んでくれる
Wilson プロスタッフ97LSは「攻撃的なストロークで、回転系のボールを武器にしたいダブルスプレイヤー」にオススメのラケットです。
ちなみにぼくは、数ヶ月前からプロスタッフ97LSをダブルス用のメインラケットとして使用しています。体への負担も少なく、県の年齢別で準優勝できたのでお気に入りのラケットです！
Babolat ピュアストライクチーム の評価
最後にBabolat ピュアストライクチームの評価です。
| ストローク | ボレー | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 飛び | 回転 | 振り抜き | 軽量感 | 飛び | とり回し |
| ◎ | ◯ | ◎ | △ | △ | ◯ |
- ストロークは、振ればふるほどボールスピードがあがって球威が増す
- スイングスピードを上げやすく、回転もよくかかる
- ボレーのとり回しは良い
- 当てるだけだと飛ばないので、しっかり面を作って踏み込む必要がある
Babolat ピュアストライクチームは「攻撃的なストロークでゲームを展開していきたいシングルスプレイヤー」にオススメのラケットです。
また「ボレーには自信があるので、ストローク力を高めたい」ダブルスプレイヤーの方にもオススメできます。
そしてデザインが素晴らしいのもピュアストライクの特徴ですね。かっこよさがダントツです。
まとめ
今回の４機種すべてに言えることは、
- 軽量であることを、それぞれの特徴に活かした素晴らしいラケット！
- 単純に「軽量＝使いやすい」ではないのでご注意を！
ということです。
「ダンロップSX300LS」は非常に使いやすいモデルですが、一方「ピュアストライクチーム／プロスタッフ97LS／CX200LS」は、ある程度の技術が要求されます。
速いボールでのゲーム展開が多くなっている最近のテニス。軽量ラケットの強みは、これからもますます活かされるだろうと感じています。
この記事が、あなたの「テニスが楽しくなるラケット選び」にお役にたてれば嬉しいです。
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
最後に比較表をまた掲載しておきます。それではまた！
| ストローク | ピュアスト TEAM | プロスタ 97LS | CX200LS | SX300LS |
|---|---|---|---|---|
| 飛び | ◎ | ◯ | △＋ | △＋ |
| 回転 | ◯ | ◎ | △ | ◎ |
| 振り抜き | ◎ | ◯ | ◎ | △ |
| 軽量感 | △ | ◯ | ✕ | ◎ |
| ボレー | ピュアスト TEAM | プロスタ 97LS | CX200LS | SX300LS |
|---|---|---|---|---|
| 飛び | △ | ◯ | ◎ | ◯ |
| とり回し | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
今回比較した４機種の詳細なインプレはこちらから：
このまとめ記事を作成したあとに、インプレ評価をした軽量ラケットです：
間に合ってれば、ダンロップCX400も全体比較に入れたかったところです。
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