先日の「プロスタッフ97LS」に引き続き、今日は「プロスタッフ97S」のインプレです。
現行バージョンの「プロスタッフ97S」は、ディミトロフ選手の使用ラケットとして2016年9月に発売が開始されました。
ディミトロフ選手といえば、2020全豪のウェアがめっちゃ目立ってますね😃
さて、本題に戻ります。。。
実はこのラケット、2年前に使い始めていたのですが、体の故障のためしばらく使用を控えていました。あんまり楽なラケットではないので💦
使用を再開して2ヶ月が経過したので、このタイミングでインプレ記事にしておくことにしました。
インプレ記事を読む前に
ラケットやガットのインプレ/レビューは「個人的な感想や意見」で人それぞれ。
「誰がこのインプレ記事を書いてるの?」というのは重要な情報のひとつです!
プロフィールも、記事を読むときの参考にしてください↓
プロスタッフ97S【インプレ・評価】ウイルソン Wilson
まずはさっそく結論から、
- 振り抜きはすごく良いが、スイングスピードを上げるのには筋力が必要
- 厚く当てても、薄くあてても、回転がよくかかる
- 伸びのあるボレーが簡単に打てる
薄くてトップヘビーなので、ストロークやサーブではかなりクセのあるラケット挙動に感じます。
ボレーはちょっとだけラケットを動かせば「ギュイーン」と伸びるボレーが打てます。
初級者にはおすすめできないラケットで、上級者でも好き嫌いがはっきりと分かれるエクストリームな存在の「プロスタッフ97S」です。
スペック表
プロスタッフ97S | |
---|---|
サイズ | 97平方インチ |
ウェイト | 310g |
バランス | 325mm |
フレーム厚 | 19.5mm |
パターン | 18×17 |
バランスポイントが、前作バージョンより10mm手前になっています。
重量も考えると、またまだ全然トップヘビーですね。
プロスタッフ97Sのストロークは?
スライスの伸びがハンパないです。ボールにしっかりと回転がかかってくれます。
最近使ったラケットでは「CX200LS」もスライスが打ちやすかったのですが、プロスタッフ97Sはパワーも乗ってくれる感じで、伸びる・はずまない攻撃的なスライスを打ちやすいですね。
ショートクロスなど「引っ掛けて・持ち上げて・回転をかける」こともやりやすいです。
フラットやスピンは、しっかりと体全体を使ってスイングしないと、威力のあるボールが打てません。手打ちぎみだと、フヌケたボールになってしまいます。
遅いスイングでも、基本に忠実なフォームで打てたときは、回転のかかったボールを深く返球することができます。
トップヘビーなのでインパクトに気をつかいますが、速いスイングでしっかり打てたときには、エゲツない回転のかかったスピードボールを打てます。調子のいいときはね…
プロスタッフ97Sのボレーは?
トップヘビーのラケットは「ボレーが難しい」というイメージがありましたが、プロスタッフ97Sは見事にその思い込みをくつがえしてくれました。
速いボールを打ち込まれても、あてるだけでだいぶ飛んでくれます。
重量は310gなので、それを重いと感じない人であれば、だいぶ使いやすいと思います。
タッチ系のショットも、コーントロールしやすく、回転もかかりやすいです。
まとめ
ダブルスのリターンで、ボディーにくるフラットサーブに苦しむときがありますが、プロスタッフ97Sだと「あてるだけで前衛アタックになっちゃった」みたいなことがあります。
「ラケット自体にパワーがあって、振り抜きもよく回転がよくかかる」プロスタッフ97S。
トップヘビーでクセもあるので上級者向きのラケットと言えますが「ハマる人にはかなりの武器になる可能性あり」というラケットです。
ちなみに、今回の「プロスタッフ97S」と先日の「プロスタッフ97LS」、名前は「L」だけの違いですがまったくの別物と考えておいたほうが無難です。
- プロスタッフ97Sは、回転とパワーを追求したモンスターラケット
- プロスタッフ97LSは、97Sからパワーを犠牲にしつつ、扱いやすさを追求したラケット
という感じです。
おまけ
ちょうど2020全豪の1回戦を勝ち上がったところですね!
ディミトロフ選手の自己最高ランキングはシングルス3位。
そろそろまたトップ10には入るんじゃないかと、密かに期待してます!
ちなみに、最初の画像の牛さんは、ディミトロフ選手のウェアをイメージしてみました。そんなん気づくわけない…😅
それではまた!
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