スナップバックの基礎を理解しよう!【おさらい】

Dog Running with Tennis Ball はぴとくメモ
Snapback Fundamentals
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はじめに

「自分に一番合ったガットを見つけたい」という理由で、ガット張りを自分でやるようになりました。

ガット選びの基準で最も重要視しているのが「スナップバックの働きで、回転がかけやすい」ということ。

今回の記事では、スナップバックとガットの関係を理解しやすい、3つのサイトをご紹介します。こういった、質の高い情報を公開してくださる方々に感謝です!

スナップバックという言葉を初めて聞いたころは、周りの人に質問してもよく分からず、検索しても情報が断片的でした。「何か体系だった情報がほしかった」と思っていました。

「スナップバックはなんとなく知ってるけど、あまり理解してない」という方に、スナップバックの基礎をおさらいする場となれば嬉しいです。

スナップバックの動画

まずは実際のガットの動きを目で確かめてみましょう。

「TennisProShop LAFINO」さんが、かなり以前にアップされた動画です。とても鮮明で分かりやすいです。

スーパースローで、スナップバックのイメージをつかみやすいですね。



スナップバックの学術研究

次に「川副研究室-KAWAZOE-LAB」さんの、研究事例です。

学術的な表現が多いので、超ざっくりと言ってしまうと、比較的に、

  • 新品ガットは、回転がよくかかる、乗る(球離れが遅い)、ボールスピードは遅い
  • 使用後は、回転量が落ちる、球離れが早い、ボールスピードが速い

となります。

試合後のガットには…(中略),スピン量が顕著に低減し,接触時間も短くなっています.スピン量が少ないために,インパクト直後の打球速度は速く,したがって,強打した時のボール・コントロールが難しくなります.

https://kawazoe-lab.com/priority/performance-prediction-of-tennis-racket/performance-prediction3/

ノッチが増えるにしたがって、それが顕著になっていきますよね。

ぼくは大学で物理学科だったので、こういう科学的な検証が行われたものが好きです。口コミとか受け売りとかと違って、信用度が絶大です。



スナップバックとガットの関係

ガットの張り上げテンションという切り口からスタートして、ガット状態とスナップバックの関係をわかりやすく解説してくれています。

メイン(縦糸)とクロス(横糸)で、ずれが生じてそれが戻ってスナップバックが効くわけですが、メインとクロスの摩擦抵抗が大きければ、スナップバックが抑制されることになりますね。

でも、そういう状態でも、プレイヤー自身が「球筋が安定しないのはストリングアクションがバラつくせいだ」と考えることはほとんど無いので、「自分の調子のせい」になってしまうことが多いようです。

https://www.tennis-one.jp/wp/fitgut2/

そう、そうなんです!

「ガットの平均的な寿命はどれくらい?」という質問がよくありますが、「ポリなら1ヶ月、ナイロンなら2〜3ヶ月、それも頻度と人による」という回答より、「回転が思ったようにかからなくなってきたとき」というのが、より正確な回答です。

一方で、スナップバックのことを知らない方/使わない方は、反発性能だけを気にかけてガット寿命を判断し、前者のような結論に至るのかもしれません。



まとめ

人間は自分の感覚を信じて、スイングをします。言いかえると、

「無意識にスナップバックの効果による回転を期待している」ということです。

スナップバックが期待したように動作しないと、ボールの飛びをコントロールするのが困難になります。

一生懸命やっているのに「今日は、なんか調子が悪いなー…」とぼやいている人が、あまりガットの状態を気にしていなかったりすると、心の中で「もったいないなー」と思います。

状態の良くないガットに合わせて、自分の技術や体を調整していくのは、本末転倒で、上達の妨げになってしまいます。

道具の状態を認知するのは、テニスがうまくなることの大切な一要素ですね。

今回の記事は以上になります。ガット関連の記事を、今後もアップしていく予定です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた!

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