41歳にテニスを始めてから6年後のことでした。
とある県のダブルス年齢別ランキングで3位に入ることができました。
その県のテニス協会に登録してからは2年半後のことです。
トップ3に入るとか夢にも思ってなかったので、自分でもすごくビックリ!
この記事では「何かテニスの実績を残したいなー」と思っている方に、「どうやって短期間でトップ3入りできたのか」その秘訣をお伝えします。
まず結論から
それでは、ぼくがテニスを始めたきっかけと、そこからどうやってトップ3にまでなったかをお話しします。
初めてのテニス
子供のころからスポーツは好きでした。プログラマーとして会社勤めを始めてからは、20年くらいこれといった運動をしてきませんでした。
テニスとは完全無縁の生活でしたが、たまたま遊びでやったテニスがすごく面白くて、そこからどんどんハマっていきました。
フェンスに囲まれて特別な空間に見えるテニスコートの一角。初めのころはテニスコートに足を踏み入れるだけで、少し緊張したのを覚えています。
オムニコートのオムニってどういう意味?シングルスとダブルスでネットの高さ違うの?フェンスのドアは押すの?引くの?
その後は、テニスが趣味になり、フェデラーが好きになり、試合にも出たりしてみました。
今ではもうセリーナ選手のウェアを見ても驚かなくなりました。そのくらいテニスがライフワークになっています。
では本題に入ります。
秘訣1:同じ大会に参加し続ける
県テニス協会に会員登録してから現在まで2年半、欠場することなく全日程に参加しました。年齢別ダブルスの試合です。
会員登録をした時点では、もちろんゼロポイント。シード選手と初戦からあたり、手も足も出ない状態。他の参加者の試合を観戦しても「全然勝てる気がしない」という感じでした。
中級レベルの草大会では、勝率はだいたい6〜7割くらい。県の大会は参加者のレベルが段違いに高く見える。一生勝てないかも…
ぼくと同じような「参加することに意義がある」的な人たちと対戦した場合に限り、勝率は5割という状況がしばらく続きました。
2年半の間、徐々に勝率はあがっていき、現在は(上記のような変な限定なしに)勝率は6〜7割になりました。
いつもトーナメントのどこかで負けて大会終了となるので、気持ち的には「今回は勝てて良かった!」と思えた日は、あまりありません。
そういう日々の中で、継続して参加して分かったことは、
予備日はデフォ勝ちが多い
ということです。
子育て・仕事・家庭サービス・介護など、アラフォー世代になると予備日まで完全にスケジュールを確保するのは、たしかに困難なんですよね。
同じ大会に継続して参加すると、かならずポイントや勝利がついてきます。参加すること・デフォルトしないこと、そこにフルコミットできるかどうかが分かれ道です。
ぼくの場合も、今の家族の理解がなかったら、2年半の全参加は不可能だったと思います。まずは家族に感謝です!
秘訣2:運を味方にする
年齢別ランキング県3位というのは「束の間のハッピータイム」だと思っています。次のランキング更新日には、大きく変動している可能性があります。
短期間で結果を残せたのは、かなりの幸運が重なった結果です。なので正直、「ただ運がよかっただけ」と思うときもあります。
でもまぁ自分なりに努力もしてきたので、自分へのご褒美として「運も実力のうちだ!」というこにしておきます。
どんな幸運が起きたか、3つの例を見ていきます。
第1の幸運:強敵の年齢シフト
年齢別の特徴として、例えば、45歳になったら「45歳以上ダブルス」に参加します。
下の年齢層「40歳以上」とかに出場することもできますが、通常は、若い人より年上と対戦したほうが有利なので、多くの人はそのまま「45歳以上」に参加します。
第1の幸運は「ポイントを多く持っている強敵たちが、上の年齢層に移っていった」ことです。なので思っていたより順位が一気に上がりました。
第2の幸運:強敵のデフォルト
ある大会で、2回戦くらいを勝ち上がり、次は強敵と対戦することになりました。まず、勝ち目はありません。しかし、その日はもう時間終了。対戦は来週に持ち越しとなりました。
しかし、その強敵は、次の週には来ませんでした。事情は分かりませんが、大会運営側から相手デフォルトによる勝利を伝達されました。
結局次の試合で負けてしまいましたが、獲得ポイントが想定の2倍になりました。そのデフォした強敵は、ぼくたちの半分のポイントしかゲットできなかったことになります。
技術的なレベルはさておき、デフォでもなんでも勝ちは勝ち。それでポイントがもらえて、ランキング順位もアップです。これが第2の幸運です。
第3の幸運:強敵に勝った
ダブルスの試合は一発勝負です。特に男子ダブルスは、勢いに乗ったほうが勝ちます。
たまたま本当にまぐれで、全国的に活躍しているペアに1度だけ勝つことがありました。
相手の全国ペアは、一人がなぜか絶不調で、こちらは「負けてもともと」精神でガンガンいってて、史上最高レベルの調子の良さでした。
会場に後から来た仲間の一人に、結果を報告したときは、
どうだった?
8−5だったよ。
おー、すごい!5ゲームも取れるなんて。いい勉強になったんじゃない?よくやったねー
ちがうよ、8−5で勝ったんだって!
はい?んなわけないでしょ。冗談は××だけにしてよ。
うっ、信じてもらえない…
という感じでした。
知らないおじさんにも「おめでとう!」とか、声をかけられました。
実力差を考えると、勝てた理由は『運』しかありません。これが第3の幸運です。
強いて言えば、その運を呼び寄せたのは「試合への準備」です。
- 相手ペアは、格下相手の試合で、少し油断していた(と思う)
- こっちは、相手ペアのシングルス・ダブルスの試合を観戦して、それぞれの特徴を分析していた。
- 相手は二人とも、技術レベル・戦術・配球など、こっちよりすべてハイレベル(に見える。マジやばい)
- ただし一人は、ストロークのペースを自分からはあげないタイプ
- もうひとりは、前衛時に、上の守備範囲が少しだけ低い(スマッシュはうまいが)
この辺りを念頭において、守備から攻撃に転じたり、臨機応変に相手の裏をついたりして、重要なポイントを獲得できた気がします。
日頃から一緒に練習をしてくれている、仲間とダブルス・パートナーに感謝です!
『誰が、誰に、何をしているか』それを常に把握しろ!それを教えてくれたのは、この本です。
ちなみに、ぼくがその試合で使っていたラケットは、こちらです:
秘訣3:体と道具のコンディションを整える
試合前1週間の準備
試合の1週間前から、徐々に体と道具のコンディションを整えていきます。
日曜日に試合だとすると、
- 月火、前週の疲れをとるために休養する
- たんぱく質を多めに摂取
- 水、軽いトレーニングとコートでの練習
- 木、ガットを張り替える。オーバーグリップも取り替える
- 金、コートで軽く練習
- 2日後の試合のためのウォーミングアップ練習を、もうここで終える
- ここから、炭水化物を多めに摂取
- 土、完全休養
オーバーワークしてしまい「1試合目しか体力が持たない」とか「疲労に伴ってケガをする」という過去の反省があるので、今はまったく無理をしないようにしています。
長期的な心の準備
上記の「試合前1週間の準備」を続けていると、心に余裕が生まれてきます。
あせって試合前日にたくさんボールを打つこともありません。
生活のリズムがルーティン化されて、過剰に緊張するようなことは無くなります。
心に余裕があると、試合の日が近づくにつれ「これまで練習で積み重ねたことを出し切ろう」とか「試合中は一球一球ベストを尽くすぞ」のように、モチベーションがアップします。
試合当日の準備
試合直前
- 100mくらいジョギングしてストレッチ
- これは毎試合前に行う
すぐにコートに入れず時間を持て余したときは、体が冷えないように、ゆっくり素振りをします。
パートナーが望めば、コートでボールを打つウォーミングアップに付き合います。
マイペースでいいときは、コートで打つことや壁打ちなどは全然やりません。
試合に入る時点で「保温して血流を良くしておく」「集中力を高めておく」この2つを優先的に行うようにしています。
試合が始まったら
試合が始まってからは、疲労をできるだけ軽減することも心がけます。
次の試合にも備えて、ちびちびバナナを食べたり、ゼリーを摂取したりします。
ちなみに、ぼくが使用している当日のドリンクやサプリは、こちらです:
秘訣4:コート外の練習を楽しむ
気分が晴れる
試合で負けるとへこみます。負けが続くと「もう勝てないかもしれないし、試合出るのやめようかなー」と弱気になります。
こんな気分のときに役に立つのが、コート外の練習です。
ぼくがよくやるコート外の練習は、こんな感じです:
- 動画を撮影してフォームチェック
- 修正したいところを見つけたら、素振りで形をつくって、壁打ち
- ボレーのトレーニング
- カーラ・ブラック選手のボレー練習の真似
こんな速くはできませんけどね。
人によっては、筋トレやジョギングかもしれないし、フットワーク練習や他のスポーツを楽しむことかもしれません。
気分転換をかねて行うことが、テニスのトレーニングにつながるなら、一石二鳥ですよね。
コート外の練習で自分がスキルアップをしてきたものがあれば「実力を全部出しきって戦うぞ!」のようなモチベーションアップにつながります。
頭のトレーニング
プロの試合を観戦するのもいいですよね。頭のトレーニングにつながります。
とくに試合前数分間のウォーミングアップ練習を見るのが、すごく勉強になります。
プロ選手たちが「基本に忠実で、洗練された乱れのないフォームで、ゆっくりと安定して体を動かしショットしている」これがお手本中のお手本です。
ぼくは体で覚えるというよりは、頭を使って自分を変化させていくことを意識しています。
なぜかというと「試合で勝つことより、自分が成長していることを実感するほうが、ぼくは嬉しい」からです。
成長過程を楽しみつつ、ほとんど運かもしれませんが、ランキング3位という結果までついてきたので「これはきっと神様からのプレゼント」で、自分はこれでいいんだと思えるようになりました。
まとめ
初めて参加する大会や、初めての会場だと、相当の実力者でないかぎり勝ち上がるのは難しいです。それがテニスの試合です。
でも年齢別のランキングという切り口でみると、継続して参加することが大きなメリットになっています。「継続は力なり」ですね。
もくもくとコート外の練習をしていると「自分が何のためにテニスをしているのか?」を思い出すことができます。
県のテニス協会に登録したときは「こんな人たちにどうやったら勝てるんだ?」と思っていて、「うさぎがライオンの檻の中に飛び込むような心境」でした。
でも今は「テニスもスポーツ。強い人が負けるときもあれば、弱い人が勝つときもある」と思えるようになりました。
この記事を書いていてハッと気づきましたが、自分なりにこつこつ努力を積み上げてきたみたいです。「続けていれば、結果はついて来る!」を胸に、今後はJOPにチェレンジしてみようかなー、と思ってます。まずは、継続参加できる体と環境づくりが先決かな。
長い記事になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
#テニスをもっと楽しもう!
この記事を書いた人:
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